腰痛治療にかかせない身体所見・理学検査

身体所見と理学検査

腰痛以外の症状がみられる重症例をのぞき、病院では通常、問診とあわせて身体所見と理学検査をおこないます。

 

画像検査をするにしても、身体所見や理学検査で疑わしい部分を調べておく必要があるからです。

 

医師によって検査方法は異なりますが、一般的な腰痛治療での進め方を知っておくと、とまどうことなく検査を受けられます。

 

スポンサーリンク

 

身体所見のすすめ方

身体所見とは患者さんの体を観察することで、腰痛の場合は主に姿勢や動作を見ます。整形外科の専門医なら姿勢や歩き方、座り方を見ただけで腰や背骨の異常を見抜けるほどです。

 

弯曲異常ならただ立っているだけでも素人目でわかりますが、他の病気が原因の腰痛で起こる体のわずかな違いも身体所見でわかります。

 

たとえば、ヘルニアによる神経の圧迫が起こっている時は無意識に体が左右のどちらかに傾きますが、そうした姿勢の異常から原因に目星をつけるのです。

 

腰痛持ちの人はおじぎをする時、背骨が動かずヒザが曲がるという特徴もあります。逆にいうと、ヒザが曲がるのは背骨に何かしらの異常があると判断できるのです。

 

動きやすい服装で受ける

身体所見を受ける時は、服は着ていないほうが背骨の状態を正確に診れます。ただ、服を着たままというケースも少なくありません。

 

患部を見せないわけにもいきませんし、動作によっては服が邪魔をすることもあるので、全部脱ぐのに抵抗があるなら、体の動きがわかりやすい服や動きやすい服を着て身体所見を受けるといいでしょう。

 

理学検査で調べること

理学検査とは身体所見も含めた、視診・触診・打診・聴診、その他のテストを指します。腰痛の検査では、筋肉や関節の状態、痛みの出方や場所、神経反応などの調査がメインです。

 

患者さんの腰を押さえて痛む場所を調べたり、足の関節の動きや持ち上げたときの痛みの有無なども調べます。

 

理学検査の中でも、筋肉の状態や神経障害の有無を調べるテストは特に重要です。

 

重大な病気の疑いがある場合、ハンマーで皿下やかかとを叩いたり歩行テストをおこなって、感覚がマヒしていないかを調べます。下半身の機能に異常がある腰痛は、単なる背骨や腰の問題ではないからです。

 

理学検査の内容は症状や医師によって変わりますが、場合によっては動作や刺激が腰の痛みをひどくさせることもあります。

 

そのため、痛みが激しくなったり我慢できない時は、医師に伝えて検査段階で無理しすぎないのも大切です。

スポンサーリンク