腰痛治療で行われる保存療法

保存治療で腰痛を改善

内科・婦人科系の病気や心因性の腰痛をのぞく、骨や筋肉、関節に原因がある通常の腰痛は、重症でないかぎり保存療法を中心に治療をおこないます。

 

保存療法とは手術をしない治療を指し、体への負担も少ないのがメリットです。

 

ぎっくり腰やヘルニアといった激しい痛みが起こる急性腰痛であっても、軽度であれば保存療法によって症状を改善することができます。

 

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保存療法の種類

保存療法を用いた治療は症状にあわせておこないますが、基本となるのは安静と生活改善指導、そして理学療法です。

 

自宅で安静にしておくことは保存療法の代表格で、痛みがやわらぐ姿勢で寝ておくのも治療になります。軽いぎっくり腰なら、応急処置をして安静にしておくだけでも回復するほどです。

 

姿勢や動作のチェック、食生活や運動習慣、肥満体型といった生活上の問題を指導するのが生活改善指導にあたります。

 

生活改善は腰痛の再発を防止する役目もあるため、特別な指導がない場合でも積極的に取り組むのが大切です。

 

理学療法

理学療法とは、物理的な手段を用いた保存療法の総称です。腰痛治療における理学療法は、装具療法や温熱療法、運動療法などが該当します。

 

装具療法はコルセットを使って患部を固定し、姿勢をサポートする治療法です。

 

温熱療法は体を温めることで血行を良くして、自然治癒を促す治療法を指します。温熱器などの医療器具もありますが、温湿布の使用や入浴も温熱療法に該当します。

 

運動療法は、ストレッチや有酸素運動を用いた治療法です。筋力低下や筋肉の緊張を防ぎ、再発予防につなげる役目もあります。

 

理学療法士から具体的な運動のやり方を指導してもらうのも運動療法のひとつです。

 

なお、装具療法や温熱療法はコルセットや湿布があるなら、自宅で行うこともできます。

 

その他の保存療法

薬を使った薬物療法やブロック注射も保存療法の一種です。

 

薬物療法は湿布が一般的ですが、内服薬を用いることもあります。

 

ブロック注射は腰痛の程度によって、行われる治療です。

 

保存療法での治療の進め方

保存療法は症状や経過をみながら、適切な方法を選んで行うものです。通常は腰痛が起こってから2〜3日の間は、安静・装具療法(患部の固定)を行います。急性期に温めたり体を動かすのは厳禁ですから、温熱療法や運動療法は行いません。

 

冷やすのは急性腰痛に効果的なため、冷湿布を使って患部を冷やします。生活改善指導は問診とあわせておこなったり、慢性期になってからなど、ケースバイケースです。

 

急性期の痛みがやわらぎ慢性期に移行したら、装具療法とあわせて温熱療法も用います。運動療法は様子を見つつ徐々に取り入れるといった具合です。

 

生活改善と理学療法を中心に治療を進める中で、痛みの緩和のために薬物療法やブロック注射も行われます。

 

腰痛の大半はこうした流れで治療すれば改善されるのが通常です。保存療法によって改善が見られない場合や重症のときは手術が検討されます。

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