腰痛の手術

手術が検討される腰痛

腰痛の大半は、薬物療法や装具療法、温熱療法といった保存療法によって治療可能です。しかし、症状や病気によっては腰痛の原因をとり除くために手術が必要なケースもあります。

 

基本的には手術が必要な腰痛は限られている上、該当する腰痛であっても手術必須というわけではありません。手術が必要になるのは、あくまで保存療法で改善されない時です。

 

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手術が検討されるタイミング

手術の必要性がでてくる主な腰痛は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、脊椎分離、すべり症、脊髄腫瘍などです。

 

これらの病気を原因とする腰痛にたいして、保存治療では効果がでなかった場合に手術という選択肢がでてきます。

 

単に痛みが治まらない時だけでなく、随伴症状によって日常生活に支障が出てきたときも手術の必要性は高くなります。

 

随伴症状とは病気が起こす様々な症状のことで、腰痛治療においては腰の痛みとあわせて起こるさまざまな症状を指します。

 

手術が検討されるほどの重大な随伴症状は、足や下半身のマヒ、歩行不能、排尿障害などです。

 

経過を見ることも多い

手術が必要とされる病気であっても、しばらくは様子を見るというパターンは増えています。手術そのものは保存療法よりも効果的なのは確かですが、体への負担も大きいからです。

 

特に、高齢者にとっては体を傷つけることが体力低下などをまねき、リスクは大きくなります。

 

また、椎間板ヘルニアのように、飛び出た髄核が自然吸収されることがわかってからは手術必須ではなくなった病気も少なくありません。

 

手術しないで通院を続け、いつまでも治らないことに不安を感じるかもしれませんが、最近は手術以外の治療法も進歩しています。

 

患者さんからすると治療方法の選択肢が増えているため、治療の方向性について医師と相談するのが大切です。

 

手術を受ける場合でも、方法やタイミングについて納得できるまで説明を聞く必要があります。どんな手術でも100%の成功やリスク0ということはありえません。

 

手術の種類

手術は病気に応じて色々な方法から検討されます。たとえば、椎間板ヘルニアならラブ法やMED法、PN法、PLDD法などです。

 

当然のことながら、病気が変われば手術法も変わり、すべり症や脊柱側弯症には脊椎を固定する「脊椎固定術」がおこなわれます。

 

また、ひとつの方法では不十分な場合は、違った手術がおこなわれるケースもあるので注意が必要です。

 

たとえば、脊柱管狭窄症にたいしては椎骨の後ろ側の椎弓を取り除く「椎弓切除術」がおこなわれますが、椎弓の切除だけでは足りない場合は、椎骨の後ろ側の切除部分に人工骨をはめる「脊柱管拡大術」がおこなわれます。

 

腰椎に対する手術は頚椎の手術よりも完治させるのが難しいです。そのため、手術後に後遺症としてしびれや痛みが残る可能性も否定できません。

 

ですから、手術の方法やタイミングとあわせて、再手術の可能性や後遺症についても十分に聞いておくのが重要です。

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