腰痛による痛みのメカニズム

背骨の構造と痛みのメカニズム

腰痛は内臓疾患や心因性の原因をのぞき、多くの場合は背骨の異常から痛みを起こします。

 

きっかけとなる骨の異常が同じであっても、その後の経過や痛みを感じるまでのメカニズムは違ってくるのが普通です。

 

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背骨を作る椎骨

腰痛のメカニズムを知るうえで、背骨の構造は無視できません。

 

背骨は上から順番に、頚椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨という5つのグループで構成されています。頚椎、胸椎、そして腰椎をつくる椎骨という骨が、腰痛とのかかわりが深いです。

 

椎骨はピラミッドのように下が大きく上にいくほど小さくなっています。ひとつひとつの構造は同じでも、腰椎の椎骨のほうが頚椎の椎骨より大きいのです。

 

椎骨は椎体と呼ばれる骨が本体となって、その間に椎間板が挟まる形で重なっています。椎間板ヘルニアという病気でよく耳にする椎間板とは、椎体をつなげる役目をしているわけです。

 

椎間板は骨のどの方向から力がかかっても色々な方向に動き、椎体から離れることはありません。水分を80%以上含み、背骨にかかる負荷を受け止める役割をしているのです。

 

さらに、椎体の後ろには椎間関節というものが重なりあっています。椎間関節は椎間板のように柔軟に動くことはできませんが、前後に大きく動いて背骨をフォローしているのです。

 

以上のように、それぞれの役割をもった複数の骨によって構成されているのが背骨ですから、どこか一ヶ所に異常がでると他の骨にも悪影響を及ぼし、腰痛となって症状があらわれます。

 

痛みのメカニズム

骨の異常から始まる腰痛であっても、大半は骨そのものが痛むわけではありません。骨の機能が損なわれたことで筋肉や靭帯が損傷したり、神経に炎症が起こって痛みを感じます。

 

また、最初の原因が同じでも腰痛となるまでの流れや経過は分岐するものです。

 

たとえば、加齢によって椎間板の水分が減少すると、椎間板の厚みがなくなり椎体がすべりやすくなり痛みを感じます。

 

が、椎間板の厚みの減少で椎体がすべらなかった場合でも、椎体への負荷が大きくなると椎体にトゲができ痛みを起こすこともあるのです。

 

つまり、加齢による椎間板の減少という腰痛のきっかけから、椎間板ヘルニアや椎体のトゲ、椎体のズレなど、痛みを起こす原因も分岐していきます。

 

いずれも神経の圧迫による腰の痛みですが、加齢以外のきっかけであっても痛みまでの経過は変わるものです。

 

姿勢や肥満体型、運動不足など、腰痛のきっかけも多岐にわたるため、改善・予防には生活上の問題をとりのぞく必要があります。

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