腰痛が慢性化した時の対処法

慢性期も油断は厳禁

腰痛の大半は急性期に鋭く激しい痛みが起こり、次第に慢性期に移行して痛み方も鈍くなっていきます。

 

慢性期の痛みは我慢できないほどではない上、動作や姿勢によってはまったく痛みを感じないことも多いです。そのため、完治したつもりで体を無理に動かすと腰痛が再発しやすくなります。

 

慢性期は急性期のように数日で治るものではなく、2〜3週間は痛みが続くものです。痛みが軽めでも治ったという意味ではありません。

 

急性期とくらべて動ける分、繰り返し痛みを起こすのが慢性期の特徴ともいえますから、油断しないのが再発防止には重要です。

 

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慢性期の対処法

慢性化した腰の痛みを和らげるポイントは「温めること」です。にぶい慢性痛は腰まわりの筋肉を緊張させて、血管の収縮・血流の悪化をまねきます。

 

血流が悪くなると酸素や栄養が体内を巡りにくくなって、疲労物質もたまりやすくなり、腰痛も起こりやすくなるのです。

 

腰のまわりを温めると血流が良くなりますから、筋肉の緊張に始まり痛みを感じるまでの一連の流れを発生させません。つまり、温めるだけでも痛みが軽減して楽になるのです。

 

温めるときの注意点

蒸しタオルや温湿布、使い捨てカイロなどを使えば腰を温めるのは簡単です。

 

使い勝手は一長一短ありますが、必ずしも温湿布でないと効果がでないわけではありません。人によっては温湿布よりも蒸しタオルのほうが気持ちよくて便利という場合もあります。そのため、用意しやすいものや自分が使いやすいものを選ぶといいでしょう。

 

心地よく感じれるなら方法は問いませんが、低温やけどには注意が必要です。高温ですぐに温めようとせず、39度以内の熱でゆっくり温めるほうが効果を実感しやすくなります。

 

蒸しタオル

蒸しタオルは、最初に水で濡らして少し絞ったタオルをレンジで温めれば作れます。レンジに入れる前に、ラップで包んだり冷凍用のパックなどに入れるといいでしょう。

 

出来上がったら、包みにいれたまま上から乾いたタオルでくるんで腰にあてるようにします。広範囲を温めたい場合は、フェイスタオルではなく少し大きめのスポーツタオルを使うと便利です。

 

蒸しタオルの適度な蒸気と熱が体の奥まで温めてくれます。

 

ホットパックやカイロ、発熱シート

ホットパックや使い捨てのカイロ、発熱シートなど、体を温めるのに使えるグッズは数多く市販されています。

 

ホットパックの中にはレンジやお湯、電気を使って何度も使えるタイプもあるので、自分好みのアイテムを探してもいいでしょう。

 

カイロや発熱シートは取り出せば自然と温度があがるというメリットがあります。外出中でも携帯しやすく簡単に使えるので、使い分けると便利です。

 

いずれもさほど温度は高くなりませんが、低温やけどには注意しましょう。特に、同じ場所に集中してあてるとやけどする場合があります。

 

その他、服の上から貼るタイプを肌に直接貼ったり、使用時間を超えて使い続けるといった誤った使用方法にも注意が必要です。説明書やパッケージに大きく書いてある注意点は特に守る必要があります。

 

慢性期の心得

冷えと疲れに注意

筋肉の緊張をまねく冷えと、疲労物質の分泌につながる疲れは慢性期には大敵です。

 

痛みが治まって落ち着いたように感じても、腰痛持ちの人は身体が冷えたり疲れがたまるとたちまち慢性痛に襲われます。

 

腰だけを重点的に温めるだけでなく、足元や体全体の冷え、日々の疲れをためこまないようにするのも大切なのです。

 

疲れと冷えの両方に効果的でお手軽な対策は入浴です。ぬるま湯に数十分ほどじっくり浸かれば、血流も良くなり、筋肉の緊張もほぐれます。

 

40度を超える熱めのお湯に短時間入っても身体の芯が温まりにくいので、高くても40度までを目安に入浴時間を長くするのがいいでしょう。

 

適度に動くことも必要

腰痛の慢性期に無理して体を動かすのは好ましくありませんが、まったく動かないのも筋力の衰えによる再発につながります。

 

痛みに耐えながら運動や激しいスポーツをする必要はないものの、家事や仕事といった日常生活をとおして適度に動くのが大切です。

 

「コルセットや腰痛ベルトを使う」「姿勢に気をつける」「重いものをもたない」など、腰に負担がかからない工夫をしながら体を動かすと回復も早まります。

 

症状によっては同じ姿勢で休んでいるより体を動かしたほうが楽なケースも多いため、過剰に休んで筋力を低下させないように注意が必要です。

 

姿勢を適度に変える

腰痛が慢性化しているときは同じ姿勢を続けないのも大切です。ただ立っているだけ、座っているだけでも、同じ姿勢を続けると腰への負担はドンドン大きくなります。

 

仕事の都合で特定の姿勢をする時間が長い人は、意識的にちがう姿勢をとるのが重要です。

 

長引く慢性痛は病院へ

腰痛はぎっくり腰などの急性腰痛から慢性化する場合だけでなく、老化や肥満、姿勢、内臓疾患、ストレスなどによっても慢性化します。

 

温めたり装具に頼ったりなど、色々な方法を試しても慢性痛が消えない場合は、病院に行くのが大切です。

 

急性腰痛のようにすぐにでも病院に駆け込まないといけないほどの痛みではない分、足を運ばない人も多いですが、長すぎる腰痛は違った病気の心配もあります。

 

「腰痛持ちだから」という理由で慢性化した状態を受け入れているままでは、重大な病気を原因とする痛みまで見逃してしまうかもしれません。

 

骨や筋肉に異常がない場合も違った原因が考えられるため、1ヶ月以上も慢性腰痛が消えないなら病院に行くべきです。

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